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  4. 看護科1年生看護研修ツアー

10月18日(水)看護科1年生23名が真庭市内の病院施設、福祉施設を訪問し見学する1日ツアーを実施しました。

今回のツアーは真庭地域の医療の現状を理解し、それぞれの施設が地域で果たす役割やそこで働く看護職従事者が果たす役割について考えることを目的としています。

生徒は事前学習でそれぞれが訪問する病院施設・福祉施設について調べ、施設の概要を理解した上で参加しました
当日は実習着に身を包み、12名ずつの2班に別れて見学しました。各施設ではそれぞれの施設が果たしている役割や機能について説明を受け、施設内を案内していただきました。これまで患者としてしか見てこなかった病院を、初めて医療従事者の視点から見ることができました。各施設が患者さんや利用者さんに安全で安楽な医療福祉サービスを提供できるよう施設面で様々な工夫がなされていたり、スタッフの方が細やかな配慮で患者さんに対応されている様子を見学させていただきました。
後日行われた事後学習でそれぞれの班が学んだことを共有し、振り返りを行いました。

訪問先は以下のとおりです。(関連施設を含む)
A班 湯原温泉病院→勝山病院→落合病院→向陽台病院
B班 湯原温泉病院→近藤病院→金田病院→白梅の丘

今回ご協力いただきました、真庭市医師会を始め、市内病院・福祉施設の皆様、お忙しい中丁寧に対応していただき本当にありがとうございました。

■研修ツアーを終えて(生徒の振り返りより抜粋)

・発熱の患者さんの場合は、病院の外から直接中に入れる診察室が用意されていて、そのすぐ近くに内科があり、病院の構造にも工夫があることがわかりました。今日来なかったら気づくことができなかったと思います。病棟やそれぞれの施設などについて優しく丁寧に詳しく教えてくださり、患者の立場では知ることのなかった職種やその職種の役割を知ることができました。多職種で情報を共有することが大切だとわかりました。

・たくさんの職種の方が連携してることがわかりました。病院と福祉施設が併設していて、急に具合の悪くなった利用者さんがいてもすぐに対応できるようになっていました。ナースステーションの壁がほとんど全面がガラスになっているのはどこで何が起きたかわかるようにしていると聞いて、広い視野を持って働くことが大切だと感じました。

・利用者さんを一人ひとりその人にあった会話や対応をされていてすごいと思いました。訪問看護施設では看護師さんだけでなく理学療法士や作業療法士の方もいて、リハビリも居宅で専門的なものを受けられると聞き、通院が難しい患者さんや家族の方にとって負担も減るのでとても良いと思いました。

・医師や看護師、介護福祉士など様々な人が連携して、利用者さんがよい1日を過ごせるようにしていた。印象に残ったのは利用者さんが作られた作品です。麻痺がある方や手先が器用に使えない方が、すごく丁寧に細かい作品を作られていて驚きました。作品をコンクールなどに出品し入賞されていると聞き、リハビリのモチベーションにつながると感じました。

・訪問看護ステーションでは、高齢者の方を訪問すると思っていたのですが、赤ちゃんや若い人の家にも訪問すると聞き驚きました。一人ひとりと向き合い看護をされていることがわかりました。自分が訪問看護をすることになったら、利用者さんの気持ちを考え、今何をすればその人にとって嬉しいのかを考えて行動し、利用者さんのモチベーションが保たれる看護をしたいと感じました。

・訪問看護ステーションとDMATが印象に残りました。訪問看護ステーションでは利用者のQOLの向上、自立支援を目指して安全で心のこもった看護を行うために、信頼と安心と連携が重要だとわかりました。今日、DMATの説明を受けるまで、存在すら知らなかったので、災害救助にも力を入れていることがわかりました。

・土地柄を活かし病院にも温泉が取り入れられていると聞き驚きました。利用者は高齢者がほとんどで地域を支えているのだと感じました。家に帰るための準備をする病院と聞き、私は病気を治すだけが病院の役割ではないと感じました。福利厚生が充実していて職員寮は7,500円で二部屋もありエアコン、バス、トイレ別ですごいお得だし、休暇制度も充実していて子育てしながらでも働きやすい環境だと感じました。

・精神科外来看護では、不安の緩和と信頼関係の構築により安心感を提供できることがわかりました。穏やかで丁寧な声掛けをすることで信頼関係ができ、生活支援の重要なポイントである外来診療の継続が行えると聞き、人と接するときの態度が大切だと感じました。